ikkyoのブログ

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映画「判決、二つの希望」の分析と感想[大学レポート]

こんにちは、ikkyoです!

 

 

判決、ふたつの希望(字幕版)

判決、ふたつの希望(字幕版)

  • 発売日: 2019/02/27
  • メディア: Prime Video
 

 

 

今回は「判決、二つの希望」

という映画について分析します。

 

 

 

 

01.映画の社会的背景

 

映画を理解するためには、社会的背景である

レバノン戦争について理解する必要がある

と思います。

 

よって、まずはレバノン戦争について

簡単に説明します!

 

レバノン戦争の原因、経過、結果を年表に

まとめると、以下のようになります。

 

 

・原因 

1943年   レバノン国民協約により

                       キリスト教徒優位の制度が

                       定められたが、その後

                       イスラム教徒が国民の過半数

                       をこえるにつれてこの度への

                       不満が高まった。

 

 

1958年   内戦状態に陥り,政治的に不安定。

 

 

1970年9月  ヨルダン政府軍による

                        パレスチナ・ゲリラの弾圧後,

                        大量のパレスチナ人と

        パレスチナ・ゲリラ組織が

                        ヨルダンからレバノンに移り、

                        事態が一層複雑。

 

 

1975年4月 ベイルート郊外でマロン派の

      ファランヘ党民兵部隊が

      パレスチナの乗ったバスを

      襲撃した事件が起きる

      →内戦へと発展

 

 

・経過  

1982年 レバノンからパレスチナ・ゲリラ

    の一掃をはかる目的で

    イスラエルの大軍が

    ベイルートにまで侵攻。

 

パレスチナ・ゲリラの多くは国外に退去したが,

    イスラム諸勢力がこれに反発)

 

 

1985年     イスラエル軍が南部国境地帯へ撤退。

  

1991年5月 シリア=レバノン友好協力条約

      が結ばれた。

 

1992年9月 国会議員の総選挙が実施。

 

 

・結果      

内戦は一応収拾されたが,

国内にはシリア軍進駐下での収拾のあ

り方に強い不満を抱いている勢力が少くなく,

情勢はなおきわめて不安定である。

 

 

 

 

02.登場人物

 

・シリーン

判決、二つの希望 に対する画像結果

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主役のトニーが経営している

トニー・ハンナ修理工場で

電話対応をしており、トニーの

妻で、子供がいる。

 

レバノン市民であり、

昔から流産の経験があり

子供を産むことに生涯がある。

 

そしてパレスチナ人を受け入れており、

冷静で正しい判断をする。

 

 

・エリー

レバノン市民であり、

シリーンとトニーとともに修理工場で

仕事を手伝っており、感情の変化が

激しく、怒りやすい。

 

 

・ヤーセル

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パレスチナ難民であり、

違法労働でレバノン市民の住む建物の

修理工事の工事現場の監督をしており、

仕事熱心かつ仲間からの信頼があり、

誠実な人として描かれている。

 

しかし、パレスチナ人として軽蔑されることに

過剰に反抗的な態度をとり、時に衝動的になる。

 

 

 

・トニー

 

判決、二つの希望 に対する画像結果

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46歳で、車の修理の仕事をしており、

ダムールという町で生まれた。

 

6歳までそこで幸せに暮らしていたが、

パレスチナ軍の軍隊により占領されたので

ベイルートに追い出された。

 

パレスチナ軍による大量虐殺の

生き残りであるため、

幼い頃に深い心の傷ができ、

パレスチナ人に対して非常に強い恨みがあり、

パレスチナに関係することに対して感情的に

なりやすい。

 

 

 

03.映画の場面

 

トニーが、ヤーセル達により

新しく取りつけられた水道管を壊す行為は、

レバノン市民がパレスチナ人に対する

恨みから出た行動だろう。

 

そして、トニーの

シャロンに抹殺されてれば」

という発言に我を失い殴ってしまう

ヤーセルの行為は、

その発言がレバノン内戦の途中で

レバノンからきたイスラエル軍

よってパレスチナ人が虐殺されるという

苦い記憶を思い出させ、

パレスチナ人に対する侮辱として

捉えられるからである。

 

トニーが、ダムール生まれでパレスチナ軍に

殺されかけたことを知ったとき、

ヤーセルは、トニーの自分に対する

反抗的な態度を理解し、

パレスチナ軍がレバノン市民を虐殺した

歴史は変わらないため、

パレスチナ人である以上、

歴史の中で犯してきたパレスチナ軍の

罪を背負うことが使命であると感じる

と同時に、トニーへの憎しみも和らいだ。

 

トニーが苦い思い出しかない故郷である

ダームルに戻ったとき、昔は、

戦争で悲惨な光景があったが、

今では平和に過ごしている故郷に住む人々を

目の当たりにして、もはや戦争は終わった

ことを実感することができたため、

トニーのパレスチナ人への反抗心も和らいだ。

 

そしてヤーセルに一方的に謝罪を求める

ことに過ちを感じる心情の変化は、

 トニーがヤーセルの車を修理する

場面に現われている。

 

また、わざとあおるような発言をして、

トニーに殴らせるヤーセルの行為は、

一見、裁判で優位な立場に立つための行為

として捉えられるかもしれないが、

実は、トニーと同じ行為をして殴られることで、

自分がした過ちを許してほしいという

ヤーセルにとって真剣な謝罪であろう。

 

これを期に二人はお互いを許していく。

 

 

04.全体的な構造

全体的な構造は、トニーがレバノン市民の

象徴で、ヤーセルがパレスチナ人の象徴

として、はじめは小さなきっかけかけで

起きたが、時が立つにつれて複雑に

発展して最終的に収まってく

レバノン市民と

パレスチナ人の内戦の

象徴となる映画を作り出している。

 

 

 

 

05.結論

 

・この映画はレバノン戦争の知識がないと

面白さが減ってしまうので、

普通に映画を楽みたい人には、

お勧めしません。

 

レバノン内戦についての勉強も含めて

映画を楽しみたい人にお勧めです!

 

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  では、映画を楽しんでください!